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介護ナビ
はじめての方へ編集部確認日: 2026-09-24

地域包括支援センターとは何をしてくれる所か

市町村が設置する高齢者の総合相談窓口。4 つの仕事、担当センターの調べ方、市の介護保険課との違い、電話で何と言えばいいかを前橋市の例でまとめました。

親の物忘れが増えた、入院した、一人暮らしが心配になった。そんなときに「まずは地域包括支援センターへ」と言われても、名前が長くて何をする所なのか分かりません。電話をかける前に知っておきたいことだけを並べます。

今やること 3 つ

  1. 本人の住所を担当する地域包括支援センターに電話する
  2. 地域包括支援センターの役割を確認する
  3. 前橋市の相談先の一覧を見る

地域包括支援センターは「高齢者のことなら、まずここ」の窓口

  • 設置 — 市町村が設置する高齢者の総合相談窓口
  • やること — 厚生労働省は、地域の高齢者の総合相談、権利擁護や地域の支援体制づくり、介護予防の必要な援助などを行う機関と説明しています 出典: 厚生労働省 地域包括ケアシステム

名前にある「包括」は、介護保険の手続きだけでなく、医療・住まい・見守り・家族の困りごとまでまとめて相談を受ける、という意味です。「まだ介護保険を使っていないから相談できない」ということはありません。

前橋市には 12 か所の地域包括支援センターと 10 か所の地域包括支援ブランチ (窓口) が置かれています。担当課は福祉部 長寿包括ケア課 地域支援係 (電話 027-898-6275) です 出典: 前橋市 前橋市地域包括支援センター及びブランチ(窓口)。

センターの 4 つの仕事

前橋市は、地域包括支援センターの業務を次の 4 つとしています 出典: 前橋市 前橋市地域包括支援センター及びブランチ(窓口)。

仕事家族から見ると何をしてもらえるか
総合相談「何が分からないのかも分からない」状態から、次にどこへ行くかを整理してもらえる
権利擁護 (虐待の早期発見・防止)財産管理や契約が難しくなったとき、成年後見制度などの相談先につないでもらえる
介護支援専門員 (ケアマネジャー) 支援ケアマネジャーの探し方を教えてもらえる。担当のケアマネジャーが困っているときの後ろ盾にもなる
介護予防マネジメント要支援と認定された人の介護予防ケアプランを作ってもらえる

同じページには、保健師等・社会福祉士等・主任介護支援専門員等の専門 3 職種が協力して対応すると書かれています。看護の目、福祉の目、介護の段取りの目が 1 か所に揃っている窓口だと考えると、何を聞いていいのかの見当がつきます。

相談できるのは本人だけではない

  • 国の案内 — 厚生労働省は、自分自身や家族、友人など周りの人について「もしかして認知症では」と思われる症状に気づいたときの相談先として、地域包括支援センターを挙げています 出典: 厚生労働省 認知症に関する相談について
  • 家族から始めてよい — 本人が窓口に出向かなくても、気づいた側から相談を始められる位置づけです

「まだ介護保険を使っていないのに相談していいのか」も気になるところです。

介護する家族が市外や県外に住んでいる場合も、連絡先は本人の住所を担当するセンターになります。担当の決まり方は次の項のとおりです。

担当のセンターは本人の住所で決まる

地域包括支援センターは、どこに電話しても同じではありません。担当する地区がセンターごとに分かれています。前橋市は市のページで町別の担当一覧とリーフレットを公開しています 出典: 前橋市 前橋市地域包括支援センター及びブランチ(窓口)。

見るのは「介護する家族の住所」ではなく「本人が住んでいる住所」です。親が前橋市に住んでいて子どもが東京にいる場合、担当は前橋市のセンターになります。

似ている窓口との違い

「市役所に行けばいいのか、センターなのか」で迷ったときの早見表です。

窓口置いている所主に相談すること
地域包括支援センター市が設置 (前橋市は 12 か所と、ブランチ 10 か所)高齢者の生活全般。認定申請の代行、ケアマネジャーの探し方、認知症の相談
市の介護保険課市役所と支所要介護認定の申請書の受付、被保険者証や各種証明の手続き
居宅介護支援事業所 (ケアマネジャー)民間法人・社会福祉法人など要介護と認定された人のケアプラン作成とサービスの調整
病院の相談室 (医療ソーシャルワーカー)入院している病院退院後の暮らしの相談、介護サービスの導入、地域の窓口との連絡

具体的に頼めること

困っていること地域包括支援センターに頼めること
平日に休めず認定の申請に行けない居宅介護支援事業所等に申請を代行してもらう方法を含め、申請の進め方を相談できる 出典: 前橋市 要介護認定・要支援認定の申請
ケアマネジャーの探し方が分からない事業所の一覧の見方と、探すときの目のつけ方を教えてもらえる → 居宅介護支援 (ケアマネジャー)
物忘れが増えて家族が困っている前橋市の認知症初期集中支援チームへの相談窓口は、住んでいる地域の地域包括支援センターです 出典: 前橋市 認知症初期集中支援チーム
要支援 1・2 と認定された介護予防ケアプランの作成を地域包括支援センターに依頼します 出典: 前橋市 介護サービス計画の作成
契約や財産の管理が難しくなった権利擁護の業務として、成年後見制度などの相談先につないでもらえる → 成年後見制度・日常生活自立支援事業

なお、要介護と認定された人のケアプランは居宅介護支援事業者に依頼します。そのケアプランの作成にあたって、利用者負担はありません 出典: 厚生労働省 介護サービス情報公表システム 居宅介護支援。センターに相談したら費用の話が始まるのでは、と身構える必要はありません。

前橋市以外に住んでいる場合

地域包括支援センターは全国の市町村に置かれています。

市町村によって「高齢者あんしんセンター」「おとしより相談センター」などの愛称が付いていることがあります。愛称が違っても役割は同じなので、市の高齢福祉の担当課に「地域包括支援センターはどこですか」と聞けば案内してもらえます。

相談したあとの流れ

センターに相談すると、多くの場合は要介護認定の申請が次の一歩になります。前橋市の案内では、申請→訪問調査・主治医意見書→介護認定審査会での審査→認定→ケアプランの作成→サービスの利用、という順で進みます 出典: 前橋市 介護保険サービス利用までの手順。

この全体像と、いまどの段階にいるかは 要介護認定 にまとめています。医療上の見通しや治療の判断は主治医に、サービスの組み立てはケアマネジャーか地域包括支援センターに、という分け方で相談先を選んでください。

関連ページ

よくある質問

Q.要介護認定を受けていなくても相談できますか
厚生労働省の介護サービス情報公表システムでは、地域包括支援センターの介護予防ケアマネジメント業務の対象として、要支援・要介護状態になる可能性のある方が挙げられています。認定を受ける前の段階も想定された窓口です。個別の対応は担当のセンターにお問い合わせください。
Q.担当のセンターはどう調べますか
本人が住んでいる住所 (町名) で決まります。前橋市は市のページで町別担当一覧とリーフレットを公開しています。介護する家族の住所ではなく、本人の住所で調べてください。
Q.介護する家族が市外に住んでいる場合はどこに連絡しますか
本人の住所を担当するセンターです。前橋市に住む親のことであれば、家族が県外にいても前橋市のセンターが担当になります。
Q.市役所の介護保険課とは何が違いますか
申請書の受付や被保険者証などの手続きは市の介護保険課 (前橋市は市役所 2 階 37 番窓口、電話 027-898-6155)、相談して段取りを決めるのが地域包括支援センターです。
Q.認知症が心配なときもセンターでいいですか
前橋市では認知症初期集中支援チームへの相談窓口が、住んでいる地域の地域包括支援センターになっています (出典: 前橋市 認知症初期集中支援チーム)。厚生労働省も、家族や周りの人が認知症を疑ったときの相談先として地域包括支援センターを挙げています。診断や治療については主治医にご相談ください。

出典

数字・要件は以下の一次情報で確認しています。最新の内容は各公式ページでご確認ください。

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